ある高校で3年ごとに繰り返される奇妙な行事とサヨコ伝説。今年は、六番目のサヨコの年。ところが今年はいつもと様子が違っていた…。
印象的な表紙で、本屋でみかけるたび気になっていたのですが、図書館で見つけたので借りてみました。
ラストは、私にとっては「かなりいい」と「いまいち」がないまぜになったような感じでしたが、全体としては面白く読めます。
遠い過去になってしまっていた『学校』というものを思いおこして、「そうか、学校ってそういうところだったかもなぁ」なんてぼーっと考えたのでありました…。
・花筵
・ちいさこべ
・ちくしょう谷
・へちまの木 の四編。
武家の妻として平穏な生活を送っていた お市。良人が逆徒の汚名を着せられたことにより姑、義弟、そしておなかの子と共に逃亡生活を送ることになったが…。
箱入り娘として育ったお市が、たくさんのものを失ってゆく過程で、真実の人間性に目を見ひらいてゆく姿を描く『花筵』。
江戸の大火で家も両親も失った大工の若棟梁 茂次。店の再建だけでも苦しいところを、ひょんなことから同じように焼け出された子供たちを養うことになったが…。
ただの意地っ張りに見えた茂次の心情を少しずつあかしていく『ちいさこべ』。
この二編は涙なしには読めませんでしたです。
宮部みゆきの『
淋しい狩人』にこの『赤ひげ診療譚』が出てきたので、どんなものかと思い、読んでみた。
腕も名声もある医者が、あえて幕府の養生所の医師として働く。そこへ見習いに入った若い医者が見た世界。
短編集でありながらも全体のストーリーがあり、ひきこまれる。
「人を裁くのは、罪を知らぬ人間だ。罪を知る人間は、決して人を裁かない。」
福井晴敏の事実上のデビュー作。先に出版された『
Twelve Y.O.』はこの続編。
彼女を命をかけて守る、と心に誓った少年の、しかしその理由はあまりにも哀しい。
「国家」「自衛隊」「日米安保」といったテーマの中で、必死に生きる人々の姿が浮き彫りになる。