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6月11日 (金)
『あなたの人生の物語』 テッド・チャン (早川書房)
先日読んだ
『90年代SF傑作選』にも入っていたデッド・チャンの短編集です。知人からのお薦め作品の第一弾、表題にもなっている「あなたの人生の物語」が一番の目的でした。
「あなたの人生の物語」は、ある女性言語学者が娘に向かって思い出話をする形をとっています。はじめは「最後はどんな打ち明け話になるのだろう?ひょっとして『あなたは私とエイリアンとの間にできた子供なの』とか?w」などと思いながら読んでいたのですが、彼女の伝えたいことがわかったとき、そしてこれから彼女が生きる残りの人生を思ったとき、涙がとまりませんでした。
2月25日 (水)
90年代SF傑作選(下) 山岸真 編 (ハヤカワ文庫)
ディックの世界とはちがって、この短編集の中で描かれる世界はどれも想像が可能なものばかりです。(笑)
それでいて、素晴らしいアイディア!
特に『誕生日』のテクノロジーはすごい。実現の賛否はともかく(作品中でも物議を醸している)、これは問題への一つの美しい解答だといえるでしょう。
また、『人間の血液に蠢く蛇』は、15世紀、19世紀、そして未来の3つの時代にまたがる物語で、この不連続な時間構成は、物語の演出効果を高めています。さらに、個人の選択と人類の選択の交錯という視点が時間軸にオーバーラップしつつ、ラストシーンへと至ります。
一方、『ダンシング・オン・エア』は、能力強化技術に翻弄されるバレリーナたちの物語。能力強化による刺激的なバレエと、あくまで人間が持つ本来の力で美を表現しようとするバレエの対立―― ところが、そのテーマの上で実際に物語を展開していくのは、能力強化された犬と、バレリーナの娘を持つ母親です。そのため、物語はべたつかずにバランスよく語られます。
最後に『ルミナス』について触れておきましょう。なぜなら、これを読むためにこの本を手に取ったからです。
11月29日 (土)
『地図にない町』 フィリップ・K・ディック (早川書房)
「ディック幻想短編集」という副題がついています。二流、三流のSF雑誌に埋もれていた12編の短編を訳したもの。だからといって、内容が薄いわけではありません。明るい話もあまりありませんけど…。
・おもちゃの戦争 ・薄明の朝食 ・レダと白鳥
・森の中の笛吹き ・輪廻の豚 ・超能力者
・名曲永遠保存法 ・万物賦活法 ・クッキーばあさん
・あてのない船 ・ありえざる星 ・地図にない町
11月15日 (土)
『マイノリティ・リポート』 フィリップ・K・ディック (早川書房)
映画化された作品2つを含む短編集です。
・マイノリティ・リポート
・ジェイムズ・P・クロウ
・世界をわが手に
・水蜘蛛計画
・安定社会
・火星潜入
・追憶売ります
『追憶売ります』は、『トータルリコール』の原作。もっとも、映画はこの作品の後をふくらませて描いたアクションものになっていますが、原作の方もなかなか。
私は『世界をわが手に』が一番気に入っています。そこに描かれる世界球(ワールドクラフト・バブル)。シムアースの実機版とでも言えばいいでしょうか。手のひらの中で自分の惑星を育てる ― ひとりでやっているぶんには楽しそうですが、世界中の誰もが夢中になっている様子を想像すると、たしかに歪んだ世界かもしれません。
11月 8日 (土)
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック (ハヤカワ書房)
火星から脱走してきた8人のアンドロイドと、それを追うバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)。
たった1日の間の出来事を描いたSFですが、読みごたえ充分。
『ブレードランナー』の原作らしいのですが、読んだときはあまりそんな風には思いませんでした(映画の方はうろ覚えですけど)。純粋に小説として面白いです。
10月13日 (月)
『流れよわが涙、と警官は言った』 フィリップ・K・ディック (早川書房)
三千万人のファンから愛されるマルチタレント、ジェイスン・タヴァナーは、ある日突然、存在しない人間になってしまった。彼のデータはことごとくセンターから消され、誰も彼のことを覚えていない。いったい何故?どうすれば抜け出せる?
いやがうえにも興味をそそる謎。魅力的な登場人物たち。
最後まで一気に読ませます。
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ek : 小さいころはディックもよく読みました。短編の方が好きでしたが...
スオミ : ディックを小さいころにって...。 私は大人になってから読みまし...
ek : 小さいころの楽しみは「読書とスポーツ」で、小・中学の頃は友人...
スオミ : 図書館にリクエストしましょう。 私が先日図書館で借りた森博嗣...