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6月30日 (木)

『セックスボランティア』河合香織 (新潮社)


【序章 画面の向こう側】
車椅子に乗り酸素ボンベをしょった老人が、若い男性に自慰を手伝ってもらう様子を撮ったビデオの描写というショッキングなシーンから本書は始まる。

このビデオをきっかけに著者は、タブー視されている身体障害者、知的障害者の性について取材を重ねていく。冒頭の老人、掲示板で性の介助者を募集する男性とそれに応えた女性、障害者をターゲットとしたデリヘル、ボランティア経験者をスカウトしてきたホストクラブ、どちらも重い障害を持った夫婦、知的障害者と支援者のための性のワークショップ…。日本の例にとどまらず、オランダの有償セックスボランティア団体、同じくオランダのサロゲートパートナー療法(代理恋人療法)なども取材されている。
ぶっちゃけ論理的な組み立て方ではなく、オムニバス的な雰囲気が強く、自身のとまどいや悩みについても率直に語られている。また、二年半という取材期間の幅を活かして、取材された人々の変化も書きとめられていて興味深い。

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5月23日 (月)

『台湾―四百年の歴史と展望』 伊藤潔 (中公新書)


台湾―四百年の歴史と展望
台湾―四百年の歴史と展望
伊藤 潔
中央公論社
1993/08
¥ 735 (定価)
¥ 735 (Amazon価格)
7pt (Amazonポイント)
 (私のおすすめ度)
★★★★ (Amazonおすすめ度)
新書
通常24時間以内に発送
(価格・在庫状況は11月20日 17:09現在)


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4月25日 (月)

『西武王国 その炎と影』 中嶋忠三郎 (サンデー社)


西武王国―その炎と影
堤康次郎の側近中の側近、弁護士の中嶋忠三郎の回想録。
写真では見えにくいので、表紙のタイトルを全部書くと、「側近No.1が語る『西武王国』 その炎と影  狂気と野望の実録」です。
私は普段こういう本は読まないのですが、なんとなく手に取ってしまいました。ビジネス書や社員啓蒙書としてではなく、「回想録」として読めば、とても面白い本でした。

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4月13日 (水)

『旅ときどき沈没』 蔵前仁一 (講談社文庫)


アジア・アフリカを中心に世界中を放浪する筆者クラマエが、旅先でのエピソードを綴ったエッセイ。2ページの短い文章+1ページの楽しい絵という構成で、どんどん読めます。何かの役に立つというわけではないけれど、テンポ良く楽しい気分で読ませてくれます。「そうだよね、旅ってそんなに難しく考えることないんだよね。よし、行くか!」という気にさせてくれる一冊。

1月23日 (日)

『荒れ野の40年』 (岩波ブックレット)


永井清彦氏の翻訳による、「荒れ野の40年―ウァイツゼッカー大統領演説全文 1985年5月8日」です。
演説全文に先立つ「翻訳に際して(永井清彦)」と、巻末の「ヴァイツゼッカー演説のいくつかの背景(村上伸)」が演説本文を読む上で非常に役に立ちました。
これを読んで涙を流すのは間違っている気がするのですが、ひとつひとつが心を打つ言葉で、それをぎゅっと噛みしめながら読みました…。

よく知らない私がどうこういうより、Amazonのレビューを紹介。
これほど「岩波ブックレット」の存在を有難いと思ったことはなかった。ヴァイツゼッカーの演説がこれほどの安価で手許に置けるのだ。ヴァイツゼッカーの圧倒的な深みある言葉に魅了され、自分の思考を磨こうと努力すると、ホンモノでないまやかしの言葉を見極められるようになる。その第一歩として、まずはこの代表的演説を読んで見て頂きたい。(mf308さん)

11月 9日 (火)

『世界最悪の旅』 チェリー・ガラード (中公文庫BIBLIO)


アムンセンに南極到達を先んじられ、帰還の途中で全滅した悲劇のスコット隊。数少ない生存者である元隊員のガラードが綴った凄絶な記録です。
ずっと前に買って途中まで読んだまま放置してあったのをあらためて読み返してみました。以前はあまり面白く感じなかったのですが、今回は、面白いというとちょっと違うのですが、感じるところがありました。
マイナス20℃で暖かいと感じるような南極大陸を、ソリをひいて旅する一行。その日常が隊員の日記などで生々しく描かれています。嵐のために動けなかったり、手違いがあったりで、食料も乏しく、油にも事欠くような帰路。凍傷などは茶飯事で、足が倍の太さに腫れ上がってもひたすら歩き続けるしかなく、けれど、死ぬ間際まで愚痴一ついわずに明るく振る舞い続ける隊員たち。
そんな彼らの旅に比べたら、私の日常に耐えられないことなんかあるはずないじゃないか――。
こんな気持ちは、数日経てばすぐ消えてしまうのかもしれないけれど、そう思ったことだけでも覚えておきたい。
われらは彼の勇敢なりしことを誓言しうる。彼は数周の間、一言の不満をいわず、非常なる痛苦に耐えしのび、しかも最後まで余事を談ずるの余裕と意欲を堅持せり。彼は最期のきわまで希望をすてず、すてようとはせざりき。敢為なる精神の人なりき。その最期は次のごとし。最後の日の前夜、彼は再びさめることなき睡眠を望んで寝につきしが、翌朝――昨日また目をさませり。時に疾風強し。彼は「外に出てしばらくすごしたし」といい、疾風のなかにいで去り行きて、ついにふたたびその姿を見ることなかりき。

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