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『片眼の猿』 道尾秀介 (新潮社)

 
ちょっと人とは変わった耳を持つ三梨は、特技(?)を活かして登頂専門探偵社をやっている。楽器メーカーの部長から調査依頼を受けて潜入調査をしていたときに、変わった眼を持つ女の話を耳にしてスカウトするが、その直後に殺人事件が起きて事態は思わぬ方向へ…。探偵事務所のもやし君や、三梨の師匠、まき子婆さん、トランプで予言をするトウヘイ、双子の小学生トウミ&マイミ、怪しいマスターなどなど、ちょっと変わった、そして魅力的な人々が次々登場するミステリー。

『龍神の雨』はもう全編暗くて重くてどうしようかと思ったけど、きっとこちらの方が道尾秀介っぽいのではないかと(まだ数冊しか読んでいないのだが)思った。主人公はシリアスなんだけど、なぜかいつのまにかコミカル路線、なのに最後はぎゅんとくる。
殺人の謎を解くだけがミステリではないし、人生は重々しく描けばいいというものじゃない。そういうことじゃないか?

2010年07月28日 01:23 [ミステリ] - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 488

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