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『四季 秋』 森博嗣 (講談社)

 
一生の不覚です。Vシリーズの最終作、『赤緑黒白』を読まないまま、この『秋』を読んでしまいました。だから、「えっ!へっくんが…、あのへっくんが!」なんて驚いてしまったのです。こうなったら、『冬』の前に、Vシリーズも全部読みなおさなくては。
ひょっとして、『赤緑黒白』では、『夏』で提示された「林さんの謎」の答えも出ているのかしら。私はこの『秋』で答えが出ていると思ってその後考えなかったんですが、ほんのちょっとでも考えていれば、『夏』で既にへっくんのことはわかっていたはずなんですよね。ちょっと落ち込みました。

でも、『夏』も『秋』も、何も考えずに読んで楽しいのです。今までのシリーズを振り返るような感じだからなのか、四季の周りの人々が、太陽の周りの惑星のように美しく描かれているからなのか。物語は犀川&萌絵、保呂草&各務を中心に進んでいきますが、儀同世津子、瀬在丸紅子らも登場します。誰の人生も美しい。ラスト近くの紅子の言葉はどれもが心に染みます。
「人は、自分が許せないときに、悲しくて泣く、そして、自分が許せたときに、嬉しくて泣くの。」

2004年03月14日 [小説] by スオミ - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 2439

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コメント

» Nagano さん:

四季シリーズ、VやS&Mシリーズを読んでいると、楽しいですよね。女王の2冊、よまれました? 女王シリーズも読んでおくと、物語に深さを感じられます

2004年03月14日 20時20分49秒 

» スオミ さん:

『女王の百年密室』は読みました。なるほど、そうですね。
もう一冊の女王は…『迷宮百年の睡魔』ですか。これはまだ読んでいません。どうでしたか?

2004年03月14日 21時33分52秒 

» Nagano さん:

『迷宮百年の睡魔』の世界も、『女王の百年密室』と同様、神のような存在による作られた世界が舞台です。躰と精神(または脳)の不思議さを感じさせます。
(ミステリーの魅力を未読の方に伝えることって、むずかしいですネ)

2004年03月15日 22時44分26秒 

» スオミ さん:

そうですねぇ、伝えるのは難しいですねぇ。
でも、このBookShelf Blogは自分のための記録と思っているので、うまく伝えようとかこの本を読んでもらおうという気負いはありません。
ただ、ここを見て「読んでみようかな」と思う人が現れたり、こうやって他の本を薦めてくれる人が現れるのはとっても嬉しいです。

2004年03月15日 23時01分13秒 

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