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『封印再度』 森博嗣 (講談社)

 
旧家、香山家に代々伝わる家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣(はこ)」。「匣」の鍵が「瓢」に入っているが取り出せないという、まるで知恵の輪パズルのようなこの一組の家宝が、二代続けて同じ状況で死んだ当主の前に置かれていた…。自殺か?他殺か?目的のためには手段を選ばない西之園萌絵と、珍しく積極的に事件に関わる犀川の、S&Mシリーズ第5弾。

“WHO INSIDE”というサブタイトルの付いたこの作品、タイトルも謎も洒落ていて、S&Mシリーズ中でもかなり気に入っています。国枝桃子助手の「ごちそうさま」発言や、萌絵の叔母 佐々木睦子の「貴女…、私と区役所と、どっちが偉いと思っていて?」発言など、脇役がたまらない魅力を発揮しています。ちなみに、ラスト近くで瀬戸千衣(せとちい)が登場します。漫画家だが毎日どこかへ出勤していくという彼女の夫って、誰なんでしょう?

美しいとビューティフルは、全然違う意味じゃないかな。きっと、綺麗な夕日を見て、ああ死にたいって思ってしまうんだ。しかもそれが全然悲壮じゃない。どうして、こんな綺麗な感情ができたんだろうね?

2004年03月19日 [ミステリ] by スオミ - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 2246

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