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10月16日 (土)
『体は全部知っている』 吉本ばなな (文春文庫)
近所の本屋で結局全部立ち読みしてしまった短編集です。
どれもだから何という結論がある話ではないのですが、なんとなくぼーっとしてしまったり、なんとなく哀しい気分になったり、まぁいわゆる吉本ばななっぽい物語が詰まっています。
生きていることには本当に意味がたくさんあって、星の数ほど、もうおぼえきれないほどの美しいシーンが私の魂を埋めつくしているのだが、生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう、と思った。
「おやじの味」より
10月 8日 (金)
『.hack//―AI buster』 浜崎達也 (角川スニーカー文庫)
.hackが、小説やアニメ、ゲームなどのメディアミックス・プロジェクトだというのはニュースになったので知っていましたが、当時は「ちょっとおもしろそうかなー」というだけでどれにも手は出しませんでした。ガチャガチャはついついかわいくて集めてしまったけど。(汗)
で、今回初めて接したのがこの小説だったわけです。
舞台は2007年、全世界で2000万人がプレイするというMMORPG「The World」。
(※MMORPG=Massively Multiplayer Online Role Playing Gameって私も最近知ったんだけども。) 重槍使いのアルビレオ(ちょっと自意識過剰系)は今日もひとりダンジョンを攻略。そこで、盲目の少女という設定らしいNPCと出会った。「たすけて」という彼女にYes,Noを答えるまでもなく強制的に手を繋がれてしまったアルビレオは、彼女を連れてイベントクリアを目指すが・・・。
春頃にオンラインゲームをやったことがあったので、なんとなくこの「The World」というゲームも頭に思い描くことができました。前半はそんなに面白いというほどでもないし、典型的魔女っ子キャラ(初心者・自分勝手系・露出度高し)が出てきたときは頭を抱えましたが、後半はそれなりにしんみりしてみたり。.hackのゲームをやってみたくなりました。
10月 5日 (火)
『花降る千年王国』 榛名しおり (角川ビーンズ文庫)
あらゆる面で先が読めてしまって、あぁやっぱりね的な話でした。表現も単調かつ冗長で、正直ちと退屈。試しにと思って読んでみましたが、もうこの1冊で充分です。
それに、電車の中で挿絵付きの本を読むのって恥ずかしい!
10月 3日 (日)
『エディプスの恋人』 筒井康隆 (新潮文庫)
これは、三部作の最終章だということを知らずに読んでしまいました。ただ、それに気づいたのはラストのあたりでしたが。
読み終わった後でAmazonを覗いてみると、前作『家族八景』『七瀬ふたたび』を読んだ人の中にはこの『エディプスの恋人』は読まない方がいい、などと書いてある人もいました。たぶん、ヒロインの火田七瀬の立場がそれまでと全然違うからでしょう。一種絶望的な気分のラストですし…。ただ、私は、これはこれですごいなぁと思いました。機会があれば前2作も読んでみたいと思います。
なんとなく宮部みゆきを読みたくなったのは気のせいかなぁ?
9月30日 (木)
『独占禁止法の解説』 (一橋出版)
うすーい本ですが、独禁法がわかりやすく解説されています。構成は、まず条文、用語の解説、、資料(解説)、審決例などとなっていて、通して読んでも一部分だけ読んでも面白くためになります。
9月28日 (火)
『大盗禅師』 司馬遼太郎 (文春文庫)
初めて読む司馬遼太郎です。(たぶん)
江戸は3代将軍家光の頃、漁師の村から江戸に出てきて浪人になった浦安仙八の物語。はじめの方は夢物語のようなふわふわした感じで、いったい今何が起きているのか、仙八はどうなってしまうのか、えらく不安に思いながら読みました。まるで、夢枕獏の世界のようです。由比正雪が出てくるあたりからは普通の小説らしくなって落ち着いて読めるようになりましたが、それでも登場人物は個性的というかぶっとんだ者たちばかり。そして、中国に渡る頃になると、冒険活劇のようにわくわくするという、三度おいしい時代小説でした。
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