Jump to navigation
«Prev ||
1 |
2 |
3 |...|
51 |
52 |
53 |...|
55 |
56 |
57 ||
Next»
12月26日 (金)
『鳩笛草』 宮部みゆき (光文社)
・朽ちてゆくまで
・燔祭
・鳩笛草
それぞれ大きなものを背負った3人の女性の物語。それぞれ形は違えど、ありのままの自分を受け入れて生きていこうとするラストシーンには、微笑みつつも悲しさを感じます。
ちょうど今、テレビで『
模倣犯』をやっていますが、これは断然原作の方がいいと思います。映画版は視点がくるくる変わるのでついていけません。物語は追えても、人物の気持ちは追えないのです。このような複数の主人公がいるような小説は、映画化が難しいのではないかと思いました。
12月24日 (水)
『たのしいRuby』 高橋征義+後藤裕蔵 (ソフトバンク)
いきなりRuby!! ぜったいRuby!!
Rubyの父 まつもとゆきひろ氏も絶賛!!
という帯がついています。
Ruby入門書の決定版です。
今更ながらRubyをはじめよう、という方がいらっしゃいましたら是非。
と薦めるのは、知人が著者だったりするからで。(笑)
あ、でも、ほんとにいい本ですよ。
12月23日 (火)
『大炊介始末』 山本周五郎 (新潮文庫)
山本周五郎の作品は、余計なものを極限まで削った簡潔な美しさがある。説明的な表現や心理描写ではなく、会話と動作だけで淡々と綴られる物語。かならずしもハッピーエンドではないのに、悲壮感や後味の悪さをまったく感じさせないのは、その技法によるところが大きい。
この短編集には、そんな山本周五郎らしさがよくあらわれている。それもそのはず、解説者の木村久邇典は以下のように書いている。
12月21日 (日)
『テクスチャイリュージョン』 ワークスコーポレーション
「これぞ仮想現実!世界が認めた超絶テクだ」
そんな刺激的なコピーで飾られた、『テクスチャイリュージョン』。そのコピーに恥じぬ内容です。私はCGなんてついぞやったことがないのに、この本は衝動買いしてしました。第一、それぞれのタイトルが素晴らしい。
●機殻のクワガタ●双生の蝶●異質の幼虫●黄昏の骸骨●淡色の細胞
●対峙の蛇●相対の馬●殺戮の天使●炎の象●透明の蜥蜴
●虚構のコロッセオ●双頭の亀●メカのザリガニ●幻想の鯨
●清流の羊●幼生のイカ●光彩の雨蛙●降雪の白鼠
12月19日 (金)
『長男の出家』 三浦清宏 (福武書店)
「僧になりたい、と息子が言い出したときには、驚いた。」
そんな文章で始まるこの小説は、小学校のときからの希望をかなえて中学で寺に入ってしまった長男と、それを通して歪みの見えてきた「ぼく」と「妻」の物語である(いや、妹もいるのだが)。
時代はまだ『一休さん』を放映している頃で、「ぼく」は、アメリカを放浪した後帰国し、奇妙な縁から毎週日曜に禅寺へ通っている。そんな設定で、物語は淡々と過ぎていく。不思議な読後感のある作品だった。
表題のほかに2編、『トンボ眼鏡』『黒い海水着』という小品が収録されているが、この2編も、男の視点から「どうにも妻とかみあわない」という状態を描いている。
むしろ、この2編を読まないほうがよかった。これらを読んだせいで、せっかくの『長男の出家』がなんだか台無しになってしまった気がする。
12月16日 (火)
『寝園』 横光利一 (講談社)
試験が終わった解放感から、図書館でテキトーに制限冊数分引き抜いてきたうちの一冊である。だから、横光利一を読むのは初めてで、どう表してよいのか分からない。
著者は、明治31年会津の生まれ、芥川竜之介や志賀直哉と同時代の人である。だから文体は多少古いけれど、そこに描かれる情景は今日的である。むしろ、新鮮に感じた。
文庫本の最後に、秋山駿による30ページにも及ぶ解説と著者紹介があるので、そこから引用して紹介の代わりとする。
なんだ、日本にもこんなに早い時期に、かくも緊密で見事な恋愛心理の煉獄図を描く小説があったのか、という発見の思いがあった。まるで恋愛という分子の構造とその内部を飛び交う諸々の粒子の運動とを、解剖台上において視察しかつ実験するような、そんな作品であった。
«Prev ||
1 |
2 |
3 |...|
51 |
52 |
53 |...|
55 |
56 |
57 ||
Next»
chanco : はじめまして。 私も宮部みゆきさんの作品よく読みます。 模倣犯...