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嫉妬女は酢を飲む

 
カスター酢
中華屋に置いてある、お酢や醤油の入れ物、なんて言いますか?醤油差しとかソース差しあたりまでは聞いたことがあるけど、お酢差しとか言うのかなぁ…?と思って調べていたらほんとに言うらしい。ラー油差しもありなのか、と驚きました。まとめて言うときには「調味料入れ」とか「カスター(caster)」とか言うようです。

本題ですが、ある中国人の方の家でパーティがありました。手作りの水餃子がどーんと盛られています。黒酢と醤油と自家製ラー油で召し上がれ、と言われたんですが、黒酢も醤油も同じような色で見分けがつきません。陶器製のカスターにはそれぞれ男の子の絵と女のこの絵(幼稚園児が書いたようなシンプルなやつ)が描かれているだけで、酢とか醤油とか字は見あたらない。

考えていても仕方ないので「どちらがお酢ですか?」と聞くと、「女の子の絵の方ですよ」と言われました。その後も私は、「えーっと、どっちがどっちだっけ…」と思い出しながら注ぎ足していたわけなんですが、後から遅れてやってきた中国人男性は、なぜかカスターを持ち上げて絵を確認しただけで迷うことなく黒酢だけを注いで餃子を食べ始めたのです。

「むー。なんで絵を見ただけでわかるんや?」と思って聞いてみたところ、中国では酢は女性と関係が深いというのです。「酢を飲む」=「嫉妬」という意味で、嫉妬するのは女性、だから酢は女性、ということらしい。

そもそも「酢を飲む(吃醋)」というのがどうして「嫉妬」なのかというのを調べてみたら、以下のような故事がありました。

中国語情報 「やきもち【焼餅】 」より
唐の太宗:李世民が美女を身近で最も力を持った大臣:房玄齢に与えた。
そして房婦人がこの事を知りどうしても許してくれない。
唐の太宗は房夫人を呼んで曰く:
「もし貴女がやきもちを焼かないのなら、活きていられる。もし、やきもちを焼くようなら毒酒を飲んで死になさい。」
その結果、房婦人は侍従が持って来た毒酒を一息で飲んでしまった。なんと「毒酒」は毒ではなく一杯の苦い酒(酢)でした。
と言うことで唐の太宗は二度と美女を房玄齢に与えないことを承諾した。
※改行・リンク追加等の改変を行いました。

なお、房玄齢ではなく魏徴の妻としているものもありました(鈴木一雄氏と中日貿易)。太宗の大臣二人ともに妾を勧めるというのはありそうですが、その妻が揃って酢を飲んだとなると変。どちらかが間違ってるのかなぁ…。もし調べられた人がいたら教えてください。

2005年06月20日 17:31 [言葉] - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 3795

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