今日は、『きつね』の15年ぶりの東京での上映。初回の上映前に
仲倉重郎監督の挨拶があるというので、その前の『牡丹灯籠』から見に行きました(二本立てだから)。
車椅子で現れた仲倉監督は、挨拶だけでなく当時のことをいろいろ語ってくれました。『きつね』の監督をやることになった顛末、岡林信康を起用することになったときのエピソード、万耶役のオーディションで12〜19歳を募集したら8〜38歳の応募があったこと(笑)、『戦場のメリークリスマス』『細雪』『家族ゲーム』などとほぼ同時の封切りだったこと、2週間で打ちきりになったこと、その後分厚い手紙を書いて尋ねてきた青年のこと…。そして、「『きつね』はストレートな作品です。だから、ストレートに見てほしい」と。
そして、私にとって15年ぶりの『きつね』がはじまりました。まず気付いたのは、私の記憶には音がまったく残っていなかったということ。見覚えのあるシーンはたくさんあるのに、岡林信康の舌っ足らずなしゃべり方や高橋香織の凛とした声、BGMなどはまったく記憶にありませんでした。細かいエピソードもずいぶん忘れていたせいか、思ったよりも新鮮な気持ちでみることができました。
それに、私は数年前しばらく札幌に住んでいたために、以前見た時と違って北海道のことがリアルに想像できました。空気がまるで固体のように肌に突き刺さる冬の寒さを知っているし、長靴と脚絆なしで雪を歩くとジーンズなんかびしょびしょになってしまうことを知ってるし、イヤマフなしで外に何十分もいたら耳はちぎれそうになるし、網走の流氷の中を砕氷船でガリガリと進んでいったこともある。だから、細かいところで「それは無理やろ!」とツッコミを入れてしまうシーンがあったりしました。(笑)
でも、当時自分がどう感じたかというのははっきりとは覚えていないのだけれど、たぶんそんなに感じ方は変わっていないような気がします。もちろん、私は昔よりたくさんのことがわかるようになったし、その代わりにたくさんのことを忘れてしまったはずなのですが、『きつね』はそんな私の変わらない部分に刻まれているのかもしれません。やっぱり『きつね』は、私にとって大切な作品です。
上映後、ほんのひとことですが監督にご挨拶することができました。(そんな機会があるとわかっていたら、花束の一つでも持っていったのに!) あがってしまって、最後の方はなんだか日本語が崩壊しちゃってたかも。うー、ナサケナイ。
仲倉監督は今、四半世紀ぶりとなる新しい映画を企画しているそうです。『彼女の赤い戦車』というその作品、スクリーンで会える日をまたひっそりと待っていようと思います。
スオミさん、はじめまして。こんばんは。
突然失礼いたします。「蒼い森の備忘録」というブログをやっております淡紫(うすむらさき)と申します。
未見なのですが映画「きつね」に興味があり、検索していたところこちらに行き当たりました。また、こちらでなななかばさんのブログも知ることができました。
それで、リンク先の拙ブログで「きつね」について書かせていただいたのですが、そのなかで「たのみこむ」にDVD化希望の発案をさせていただきました。
たいへん図々しいお願いなのですが、ご賛同いただけないかと思い書き込みさせていただきました。
初めての突然の訪問でこのようなお願いをしてしまい、ご不快に思われましたら本当に申し訳ありません。
本当に図々しいお願いなので、無視して下さっても構いません。
こちら様のおかげでいろいろ知ることができ、とても感謝しております。
ご無礼を重ねて陳謝いたします。