対人地雷をテーマにした短編集。地雷反対イベントで、爆発するはずのない処理済み地雷によってNGOメンバーが爆死したり、地雷開発会社の倉庫の中でハンマーの罠に掛かって人が死んだり、東京のどこに仕掛けられたのかわからないトラバサミを探したり…。時間が前後しながらも登場人物は少しずつ重なっていて、いろんな人がアームチェア・ディテクティブ役を演じる。前の物語では被害者だった人や、犯人だった人が。ひとつひとつの作品はミステリとしては軽いけれど、全体としては、そのテーマ故に重く暗い雰囲気に彩られている。ただ、だからこそ、小さな希望が輝いて見えるのだけれど。