最近はあまりネットニュースは見てないんだけど、なんか連続で目に入ったので。
特盛り食べ終え「金を出せ」…牛丼店で強盗、9万円奪う
30日午前3時25分頃、神奈川県厚木市妻田東の牛丼店「吉野家246号線厚木妻田店」で、男が牛丼を食べた後、レジの前にいたアルバイトの男性店員(21)に牛刀(刃渡り約30センチ)を突きつけ、「金を出せ」と脅した。
店員がレジを開けると、男は現金約9万円をわしづかみにし、牛丼特盛りとみそ汁の代金計680円を踏み倒して逃げた。店内に客はおらず、店員にけがはなかった。
厚木署は、強盗事件として捜査している。発表によると、男は20〜50歳くらいで身長1メートル60〜70。小太りで、黒のニット帽と青の長袖シャツに白のスニーカー姿だったという。
(2009年6月30日10時45分 読売新聞)
どうせ強盗するなら食べていく、か。
20〜50歳くらいって、すごい。ほんとに年齢不詳なのか、店員が慌てていてわからなかったのか。
巨大クモ見物の女性に尿、42歳男に実刑…横浜
「開国博Y150」のプレイベントで、見物客に尿をかけたとして、器物損壊罪に問われた川崎市宮前区野川、板金工後藤真吾被告(42)の判決が29日、横浜地裁であり、大寄久裁判官は懲役1年2月(求刑・1年6月)を言い渡した。
判決によると、後藤被告は4月19日夕、横浜市中区の日本大通で、フランスの劇団「ラ・マシン」が機械仕掛けの巨大なクモを動かすイベントを見物していた女性のスカートに、プラスチック製容器に入れた自分の尿をかけた。後藤被告は公判で、ほかにも2人の女性に尿をかけたと明かした。
(2009年6月30日08時54分 読売新聞)
これで実刑なのか!と驚いた。気になって他の実刑例をググってみたら、こんな感じ。
■参考裁判例
1.
175台をパンクさせた男に実刑判決
2005年8月から10月にかけて、うさ晴らしに175台の車のタイヤのタイヤをパンクさせた。「犯行は常習的で、大胆かつ陰湿。多数の被害者を出すなどしており、社会的な影響も大きい」として、懲役1年6カ月の実刑の判決(山形地裁)。
2.
利権目当てで市長宅にダンプで突撃 指示の暴力団幹部に実刑
配下の組員に指示して市長宅にダンプカーを突入させ、外塀や門柱を壊した。「政治的テロともいうべき事案で、悪質さは際立っている」として、懲役2年2月(求刑懲役2年6月)の実刑判決(前橋地裁)。
他に目安になるようなものがないか調べてみたのだけど、器物損壊についての新しいデータが見つからない。平成12年の器物損壊等の実刑率は37.9%のようだ(
「平成13年版犯罪白書」 暴力的事案の検察庁及び裁判所における処理状況 IV-23図 通常第一審における主要罪名別実刑率の推移)。
平成14年版犯罪白書(
平成15年官報版)には、「器物損壊では、高額物品の損壊事案や器物に対する放火等の危険な損壊事案などについて、懲役刑が言い渡されるものが認められた。」という記述がある。
やっぱり、高額とか危険とかいう事情がないと、通常は懲役刑にはならないんじゃないか?
そもそも器物損壊だけで起訴される件数自体が少ないんじゃないかとさえ思われる。
裁判所の判例検索システムでざっとみると、住居侵入は別としても、たいてい放火や傷害、銃刀法違反、爆発物なんたら違反とかがくっついている(まぁ下級審はそういうのしかDBに登録されていない可能性も高いが)。
ところで、平成20年版犯罪白書には以下のような記述がある(
第1編/第1章/第2節/7)。
器物損壊の認知件数は,平成11年まで漸増傾向にあったところ,12年から大幅に増加して,15年には23万743件に達した。その後,16年以降4年連続して減少し,19年には18万5,472件(前年比9,352件(4.8%)減)となったものの,依然として高い水準にある。検挙率は,15年までおおむね低下傾向が続き,その後,若干回復しているものの,19年においても7.3%と低い。
表を見ると、器物損壊の客体は家屋・建造物が32%、車両が58.1%、自動販売機が1.5%、その他が8.4%。
紙ベースならもっといろいろ情報があるのかもしれないけれど、きりがないのでとりあえず今日のところはここまでにする。こんなに時間を費やすつもりではなかったんだけどなぁ。