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9月30日 (木)

『独占禁止法の解説』 (一橋出版)


うすーい本ですが、独禁法がわかりやすく解説されています。構成は、まず条文、用語の解説、、資料(解説)、審決例などとなっていて、通して読んでも一部分だけ読んでも面白くためになります。

9月28日 (火)

『大盗禅師』 司馬遼太郎 (文春文庫)


初めて読む司馬遼太郎です。(たぶん)
江戸は3代将軍家光の頃、漁師の村から江戸に出てきて浪人になった浦安仙八の物語。はじめの方は夢物語のようなふわふわした感じで、いったい今何が起きているのか、仙八はどうなってしまうのか、えらく不安に思いながら読みました。まるで、夢枕獏の世界のようです。由比正雪が出てくるあたりからは普通の小説らしくなって落ち着いて読めるようになりましたが、それでも登場人物は個性的というかぶっとんだ者たちばかり。そして、中国に渡る頃になると、冒険活劇のようにわくわくするという、三度おいしい時代小説でした。

23時09分32秒 [歴史] - by スオミ - No comments - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加

9月16日 (木)

『堕落論』 坂口安吾 (角川文庫)


あぁ、醜く足掻きながら生きていくのが当たり前なのかなぁ、私もそれでいいのかなぁ、と思った一冊。短めの評論やエッセイが詰まっています。最期二つ「教祖の文学」と「不良少年とキリスト」は冗長に過ぎてちょっとうんざりでしたが、「日本文化私感」「堕落論」「デカダン文学論」「恋愛論」などは面白く読めました。
私は、坂口安吾の真面目なときの文章は好きみたいです。独り言みたいになるとちょっと辛いんですけどね。
偽物には楽天性というものはない。常にホンモノよりも深刻でマジメな顔をしているものなのである。いつか銀座裏の酒場に坂口安吾のニセモノが女を口説いて成功して、他日無能なるホンモノが現れたところ、女どもは疑わしげに私を眺めて、あなたがホンモノなのかしら、ニセモノはもっとマジメな深刻な人だったわよ、と言った。

9月12日 (日)

『メメント・モリ』 藤原新也 (情報センター出版局)


「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」

「こんなところで死にたいと思わせる風景が、一瞬目の前を過ることがある。」

「人間は肉でしょ。気持ちいっぱいあるでしょ。」

「老いた者の、生きものに対するやさしさは、ひとつにはその人の身辺にそれだけ多くの死を所有したことのあらわれと言えるのかもしれない。」

「歩みつづけると、女の人は子供を孕むことがあります。
歩みつづけると、男の人は自分の名前を忘れることがあります。」

そんな言葉と写真でつづられた生と死の情景です。
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9月 9日 (木)

『方舟は冬の国へ』 西澤保彦 (光文社)


「長編本格推理」なんて書いてあるけれど、著者も言っているとおり、これは「ファンタジック・ロマンス」です。この西澤という人は、非現実的な設定の話(もちろん楽しいし素敵なミステリだ)を多く書いているのですが、舞台設定という意味ではそれほど飛び抜けてアリエナイ話ではありません。空から山ほどナイフが降ってきたり時間が止まったり何度も死んじゃうのに比べれば、監視カメラとマイクを張り巡らされた別荘で見知らぬ女性と少女と家族ごっこをする仕事を引き受けてしまうぐらいたいしたことではないと思いませんか?たとえ、途中からテレパシーで話ができるようになっちゃったりしたとしても。
最後はちょっと切なく清々しく素敵な偽家族のお話なのです。

あ、謎の組織の人々は、なぜか私の中ではゆうきまさみちっくなイメージになってます。アロハシャツ着て真面目な顔ってあたりがそう思わせるのかな。(笑)
23時54分00秒 [小説] - by スオミ - No comments - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加

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