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8月15日 (金)

『君の望む死に方』 石持浅海 (祥伝社)


扉は閉ざされたまま』の続編をようやく入手。これもたまらず一気読み。
ガンで余命6か月と宣告された会社社長 日向(ひなた)は、社員 梶間に殺されることにした。熱海の保養所での“お見合い”社員研修を復讐の舞台に用意し、あとは梶間の殺人実行を待つばかり、のはずが…。
『扉は〜』の安東章吾と碓氷優佳が登場。そして、気になっていた優佳とあの人のその後もちらり。『扉は〜』よりは安心して楽しく読める―というとおかしいけど(殺人なんだし)―のは、たぶん優佳の演じるキャラクターが明るいからだと思う。ただ、その明るさが全て計算されたものだということを、『扉は〜』の読者なら警戒しているし、そうでない者も、最後に知ってぞくりとするに違いない。

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『顔のない敵』 石持浅海 (光文社)


対人地雷をテーマにした短編集。地雷反対イベントで、爆発するはずのない処理済み地雷によってNGOメンバーが爆死したり、地雷開発会社の倉庫の中でハンマーの罠に掛かって人が死んだり、東京のどこに仕掛けられたのかわからないトラバサミを探したり…。時間が前後しながらも登場人物は少しずつ重なっていて、いろんな人がアームチェア・ディテクティブ役を演じる。前の物語では被害者だった人や、犯人だった人が。ひとつひとつの作品はミステリとしては軽いけれど、全体としては、そのテーマ故に重く暗い雰囲気に彩られている。ただ、だからこそ、小さな希望が輝いて見えるのだけれど。

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