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6月 6日 (月)

『赤緑黒白』 森博嗣 (講談社)


Vシリーズ最終話。
真っ赤や真緑に塗りたくられた死体が登場。
もうここまで来たら紅子さんにしかどうしようもないよなぁ…という気も。ちょっと面白味に欠ける気がしました。シリーズものとしての楽しみはあるけど、これだけ読むと全く面白くないかも。

4月18日 (月)

『ななつのこ』 加納朋子 (創元社推理文庫)


偶然にも先日読んだばかりの『三月は深き紅の淵を』と同じく入れ子式の小説。

「ななつのこ」という短編集に感動した短大生 駒子は、作者の佐伯綾乃にファンレターを書こうと思い立つ。
「いったい、いつから疑問に思うことをやめてしまったのでしょうか? いつから、与えられたものに納得し、状況に納得し、色々なことすべてに納得してしまうようになってしまったのでしょうか?いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。」という書き出しで始まるそれは、単なるファンレターには終わらず、作者との奇妙な文通になっていく…。

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18時19分43秒 [小説] - by スオミ - No comments - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加

4月16日 (土)

『三月は深き紅の淵を』 恩田 陸 (講談社文庫)


出回ったのは200部だけ、しかもたった1人に一晩だけしか貸してはならないという稀覯本『三月は深き紅の淵を』。なかなか読むことができないというだけではなく、読んだ人がことごとく虜になるという。この本を巡る4つのストーリーが入れ子になって不思議な世界を編み出します。
第一部でこの小説を読んだという人々があらすじを語るのですが、それを読むともう「うおーーー、この『三月は深き紅の淵を』を読みたいーーー!」と思ってしまいます。そりゃあ伝説にもなるよなぁ!と納得。

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2月26日 (土)

『長安殺人賦』 伴野 郎 (集英社文庫)


目の前で死んだ留学生の残した謎の言葉「しょうりゅう」を追う阿倍仲麻呂と李白。舞台は玄宗の開元の治にかげりの見えはじめた唐の都、長安。きらびやかな都を舞台に、赤毛・碧眼のペルシャ美人、飲み屋の狸親父、権力欲丸出しの宦官たちを相手取って大活躍ののんだくれ李白&生真面目仲麻呂。二人の調査ははからずも、唐朝を脅かす大陰謀の真相へと近づいていく…。

てなわけで、李白の詩をところどころにちりばめながらのミステリ仕立て歴史小説といった作品。おもしろ楽しく最後まで読めました。ちょっとした息抜きにはぴったりという感じ。

1月 4日 (火)

『完全無欠の名探偵』 西澤保彦 (講談社)


彼を目の前にすると、なぜか誰もが自分のことをべらべらしゃべってしまうという、なんとも不思議な能力を持った「山吹みはる」。それだけでなく、みんな話しているうちに昔の事件の真相に思い至ってしまう…。そんなみはるが騙され高知に送り込まれて、大きな事件を掘り起こしてしまう――。

あとがきにもあるように、これは「ファンタスィー」です。でも、みはるの素直な人柄と、その周りではからずも以前は気づいていなかった事件やその真相に思い至ってしまう人々を見ていると楽しいやら悲しいやらなんとも複雑な気分になります。

以前読んだときは全然気づかなかったのですが、これ、登場人物の名字がみんな色の名前。赤練(かいねり)、青磁、朱鷺、路考茶、弁柄、朱華(はねず)などなど…。人々の関係が入り組んでいるので、もし読むときは名前に注意しながら読んでいくことをおすすめします。そうすれば、最後にぴたっとパズルのピースがはまる快感を味わえることでしょう。

12月24日 (金)

『バベル消滅』 飛鳥部勝則 (角川文庫)


自作の絵画と小説を融合させるという珍しいタイプの作家です。処女作の『殉教カテリナ車輪』にはやられました。で、その後すっかり忘れていたのですが、偶然この本を発見。
真ん中あたりで、ノイローゼぎみの根暗な教師 田村のひとりごとが長々と続いたときにはもう読むのをやめようと思ったほどでしたが、そこを越えるとまた面白くなってきました。最後には、「そうかー、こういう作家だったよなぁ。ちくしょう」とか思ってしまうのでした…。くーっ。

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