秦の名宰相范雎の半生を綴った物語。不思議な薬売り吟尼との出会いから物語は始まる。そして謎の女性原声との出会い、鄭安平との友情。秦にはいるまでの話はめちゃくちゃドラマチックで面白い。本人はいたってストイックなのに、なぜか女性に惚れられる。しかも、絶世の美女や気だての良い女性にばかり。『
奇貨居くべし』に登場したミステリアスな女性「南芷」までも!時代が重なるため、秦に入ると懐かしい名前ががんがん登場する。魏冄や白起にはひっかきまわされるし、趙の
廉頗には頭を痛める。
平原君や
信陵君もちらりと登場。
秦の宰相になってからはあんまり明るい話もないせいか勢いに欠けるが、まぁそれは仕方ない。
ずいぶん前からコツコツ読んでいた北方水滸伝、とうとう読了です。当時発売されていた文庫で4巻まで読んだ後に、実は全19巻だということを知って、びっくり(だって、以前読んだ吉川英治版はもっと短かった気がしたんだもの…)。その後は文庫を待つのをあきらめ新書を図書館で借りて読みました。
再読。
晋と楚の間にある小国 宋の名宰相、華元の話。時代は重耳の20年ほど後、晋には超盾がいて霊公に疎んじられはじめ、鄭には巫臣がいて夏姫を連れて亡命しようかと考えているような、そんな時代。
しょっぱなに「出目で太鼓腹」と言われて頭に思い浮かべたイメージに我ながら笑ってしまった。礼を重んじ、詐術を嫌う。先に攻めるよりは、負けて勝つ。切れる、というよりは冴える人。それが華元。
文公(公子鮑)と華元のもとで、宋はしばしの安寧を得るのだった…。
すべての道はローマに通ず[上・下]
ハードなインフラのうち道路と橋と上下水道を、ソフトなインフラのうち医療と教育を重点的に解説した、シリーズ中特異な巻。遺跡のカラー写真や古代&現代の地図が満載。
これまで読んできた小説の中で、いつも畏敬をもって語られた孟嘗君。いわば、みんなの憧れの的というべき薛公・田文(=孟嘗君)の物語です。といっても、話はその父 田嬰の時代から始まります。田文の数奇な生い立ちと、それに思わぬことから深く関わることになった好漢 風洪の大活躍が、この作品の主要な部分を占めると言っても過言ではありません。というか、風洪が誰か知らなかったので、途中で「えーーーーー!」とのけぞりました。できることなら、裏表紙のあらすじを読まずに本編を読むことをおすすめします。