古代中国を舞台にした短編集。
表題の「沈黙の王」は、予備知識なしで読んだのでちょっと感動してしまった。「鳳凰の冠」も物語性が強くて楽しめる。上記以外の作品は、史実(とは限らないが)をなぞる系なのであっさり。
もう3度目か4度目になる『楽毅』。何度読んでもよいなぁ!
中国戦国中期、滅亡の縁にたった中山国を最後まで支え続け、その後は燕の国王に請われ、斉に侵攻して七十余城を電撃的に落とした楽毅。その忠信と武勇、そして行政の才は、管仲に比肩すると言われ、孔明や劉備からも尊敬されたという。
冒頭「人がみごとに生きることは、むずかしいものだな。」というつぶやきから始まる楽毅の生き様を見よ!
秦の始皇帝も終わりの頃。旅の途中の田横とその兄達は、それとしらず助けた当代随一の人相見 許負から「三人は王となろう。七星を捜しあてよ。」と予言される。一笑に付した田家三兄弟だったが、やがて
陳勝・呉広の乱が起こり、時代は急速に乱世へと突入した。田横らは斉を再興できるのか?!
危機と克服〈下〉
ヴェスパシアヌスの二人の息子、ティトゥス、ドミティアヌスと、ネルヴァの治世。ティトゥスとネルヴァは2年足らずの治世、ドミティアヌスは記録抹殺刑にされたため、資料が少ないといった具合で、本筋はいまいち面白味に欠ける。その代わり、小プリニウスの手紙を引用した臨場感たっぷりのヴェスヴィオ火山の噴火や、塩野七生のローマ史に対する味方などが多く語られていて面白い。
危機と克服〈中〉。
初めて騎士階級から皇帝になったヴェスパシアヌス帝の話。塩野七生は「健全なる常識人」と評する。
ヴェスパシアヌスに先だってローマ入りし、万事整えたムキアヌスの存在も重要。
危機と克服〈上〉。
ネロの死後、ガルバ、オトー、ヴィテリウスと続く皇帝たちと、ヴェスパシアヌスが立つあたりまでの話。ローマ兵はここまで堕落したのか…と読んでいても暗い気分になることばかりの巻。
スオミ : またもや再読。 一気に読むと、若々しさの溢れる1巻から沈毅な4...