図書館でふと手にとった一冊。
新聞記者であった筆者が、株式会社整理回収機構(RCC)における債権回収に密着取材して、RCCの社内誌に掲載していたものをまとめた本。病院や老舗旅館、ゴルフ場の再建や、バブルで多額の借金を負った個人からの取り立て、「俺は治外法権」と豪語するアウトロー債務者との闘い、占有屋ヤクザ掃討作戦など、未知の世界を垣間見ることができる。
文章は、読みやすいけれどテンポがよくないのがちと残念。新聞記者だからなのかな。
これも痴漢冤罪モノ。この人の場合、無罪は勝ち取れず服役することに。先日読んだ『お父さんはやってない』に比べると、構成とか文章とかに工夫がないというか練れてないというか、作品としての面白さには欠けるのだけど、事件の内容や裁判の進行を対比させながら読むといろいろ得るものがありました。ただ頑張るだけじゃだめなんだなぁ…って思わされる本。
ある朝突然痴漢にされてしまった男性とその妻の闘いの記録。夫と妻のそれぞれの視点から描かれた物語は、心境を生々しく語りながらも冷静な観察に支えられ、きっちり構図を計算したエンターテイメントに仕上げられていると感じた。
先日
トークショーに行ってサインをもらってきた本です。
眞木さんのおっしゃっていたとおり、20人分のアイディアの秘密を読んでいくと、いくつかの共通点が浮かび上がってきます。ひとつには、みんなアイディアを出すことを仕事としているので、アイディアに対して「課題」として接しているということ。仕事だから、コンスタントにヒットを打たなきゃいけない、だからといって、こなしになるのはイヤ。具体的な方法は違っても、ひとつひとつの課題に真剣に取り組む姿勢は共通しています。
もうひとつの共通点は、みんな苦しいということ。アイディアがぽんぽん浮かんでくるわけがない。また、アイディアは作るのではなく見つけるのだというのも何人かのクリエイターが言っています。他にもいろいろな共通点がありますが、書き出すときりがないのでこの辺で。
【序章 画面の向こう側】
車椅子に乗り酸素ボンベをしょった老人が、若い男性に自慰を手伝ってもらう様子を撮ったビデオの描写というショッキングなシーンから本書は始まる。
このビデオをきっかけに著者は、タブー視されている身体障害者、知的障害者の性について取材を重ねていく。冒頭の老人、掲示板で性の介助者を募集する男性とそれに応えた女性、障害者をターゲットとしたデリヘル、ボランティア経験者をスカウトしてきたホストクラブ、どちらも重い障害を持った夫婦、知的障害者と支援者のための性のワークショップ…。日本の例にとどまらず、オランダの有償セックスボランティア団体、同じくオランダのサロゲートパートナー療法(代理恋人療法)なども取材されている。
ぶっちゃけ論理的な組み立て方ではなく、オムニバス的な雰囲気が強く、自身のとまどいや悩みについても率直に語られている。また、二年半という取材期間の幅を活かして、取材された人々の変化も書きとめられていて興味深い。