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『星へのプレリュード』 佐治晴夫 (黙出版)

 
友人に勧められて読んだ本なのですが、もうだだ泣き。電車の中だというのに涙がぼたぼたこぼれてどうしようもありませんでした。この先生にもっと早く出会っていたら私の人生も変わっていたかもしれないのに。宇宙へ夢をあきらめずに済んだかもしれないのに。でも、それでも、身の回りのひとつひとつのものに、そして私自身に宇宙が凝縮されていることに気付けただけでもよかった。ほんとうによかったと思います。そう書いている今も涙がとまらない。

つまり、今、私がここにいるということの始まりは、決して、誕生日に母親の胎内からぽこっとでてきたということではなくて、宇宙ができた時からの長い時間を引き継いでここにいるということで、それは宗教の話でも哲学の話でもなく、あるいは童話やメルヘンでもなく、現代の最新の物理学の立場として、それは当たり前のことだということを、ひしひしと私は感じているのです。

今の教育のなかで一番欠けているのは、驚きです。
例えば、“昼間の星”を見るということは、日常のなかの非日常という驚きそのもので、それを見る前と見た後では、確かに何かが変わる。…

そこで、「学校の教育のなかで一番必要なことは何か」、ということなんです。
それは、戦後ずっと切り捨てられてきましたけれども、要するに、中世のヨーロッパの大学で行われていた、「リベラル・アーツ・エデュケーション (liberal arts educattion)」ではないでしょうか。(中略)
例えば、ほんとうに国語を理解するには、算数の勉強も必要です。それは、算数にはできても国語にはできない、あるいはその逆を知ることが、それぞれの教科を学ぶことの意味でしょう。

2005年11月08日 19:50 [エッセイ・詩集] - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 3910

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