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『BG、あるいは死せるカイニス』 石持浅海 (光文社)

 
優しくて賢い、私の自慢の姉 優子さんが殺された。流星観測に行くといって深夜の学校に出掛けたきり、二度と会えなかった。…私は絶対に犯人を許さない。立ち直った妹 遙(ハルカ)は、親友の美紀と共に姉の死の謎を追い始める―。
高校生が主人公かと思いきや、実は世界設定が異色。この世界では、生まれたときはみんな女。生物として優秀な個体が男に変化するのだ。男性は人口の約1/4。女とのセックスは義務であり、複数の妻を持たねばならない。

実は、以前石持浅海の本をざらざら眺めていたときにこの設定をちらっと見て思い出したマンガがある。

柴田昌弘の『ラブ・シンクロイド』だ。なので、先日実家に帰ったときに、引っ張り出して読み直した。
惑星オーパには女性しかいない。発達した科学技術により女性同士で子どもが生まれるようにはなっているが、それを不自然と考える科学者ミュラ・リブは、A級犯罪とは知りながら、極秘で男性型アンドロイドを制作していた。それにシンクロさせるのは、彼女が次元鏡を通して恋した遙か彼方の惑星 地球の柵原 俊。ところが、助手のカペラとスピカのいたずら心と手違いで、シュンのシンクロがとけなくなってしまった。しかも管理局にバレて特務警察に追われるミュラ達は地下のハーレム地区へ逃げ込むが―。
というような話(こちらにもっと詳細な紹介がある)。ここでは女性は男性に性転換したりはしない。数世代かけて男の記憶を封じこめ、女性のみで社会を作り上げている。

よく考えると共通点は「生まれるのは全部 女」というぐらいで、ずいぶん毛色の違う二作品なのだけど、どちらも読み応えアリだ。あ、上の表紙はアンドロイドのルマね。

ルマを見てると『ファイブスター物語』のファティマを思い出すよ。特にアウクソー。あぁ、またFSSを読みたくなってきたよ。最新刊が出るたびに1巻から読み直すのだけど、13巻はいったいいつになったら出るのだろう…。

2008年08月29日 [ミステリ] by スオミ - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 381

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