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『心臓と左手』 石持浅海 (光文社)

 
月の扉』でハイジャック犯と渡り合った「座間味くん」の短編集。座間味くんは、ハイジャック事件で知り合った警視庁の大迫警視にたまにメシに誘われるのだが、そのたびに面白い既済の事件の話を聞かされる。ところが、座間味くんの推理によって事件は全く別の様相を見せはじめる―。


大迫警部は特殊犯罪担当なので、過激派やテロリスト、新興宗教などやや物騒な事件が目白押し。表題の「心臓と左手」や、「地下のビール工場」は「ウホーーッ」とうなってしまうような急展開でした。
『月の扉』で人質にされていた女の子が成長し、中学生になって座間味くんと再会する話も収録されています。彼女の命を救ったのは座間味くんだけど、彼女の心を救ったのは「あの人」。でも、それが物語の中で語られることはなく、それだけに私たちは切なくなるのです…。

2008年09月10日 [ミステリ] by スオミ - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 342

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