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8月17日 (日)

『月の扉』 石持浅海 (光文社)


善良な市民3人組がハイジャック。要求は、逮捕された彼らの「師匠」を2時間後に空港まで「連れてくる」こと。ところが、そんな大事なときに、機内のトイレで死体が―。ハイジャックで手が離せない3人の代わりに、真相究明を命じられた「座間味くん」。2時間で彼は犯人を見つかれるのか?

これまた面白すぎ!きっと、限られた場所、限られた時間、限られた容疑者という状況での謎解きが、石持浅海の持ち味なのだろう。またノンストップで読み切ってしまった。ほんと、石持浅海は「電車に乗ってる間だけ読む」なんてことは無理なのだ。

8月15日 (金)

『君の望む死に方』 石持浅海 (祥伝社)


扉は閉ざされたまま』の続編をようやく入手。これもたまらず一気読み。
ガンで余命6か月と宣告された会社社長 日向(ひなた)は、社員 梶間に殺されることにした。熱海の保養所での“お見合い”社員研修を復讐の舞台に用意し、あとは梶間の殺人実行を待つばかり、のはずが…。
『扉は〜』の安東章吾と碓氷優佳が登場。そして、気になっていた優佳とあの人のその後もちらり。『扉は〜』よりは安心して楽しく読める―というとおかしいけど(殺人なんだし)―のは、たぶん優佳の演じるキャラクターが明るいからだと思う。ただ、その明るさが全て計算されたものだということを、『扉は〜』の読者なら警戒しているし、そうでない者も、最後に知ってぞくりとするに違いない。

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『顔のない敵』 石持浅海 (光文社)


対人地雷をテーマにした短編集。地雷反対イベントで、爆発するはずのない処理済み地雷によってNGOメンバーが爆死したり、地雷開発会社の倉庫の中でハンマーの罠に掛かって人が死んだり、東京のどこに仕掛けられたのかわからないトラバサミを探したり…。時間が前後しながらも登場人物は少しずつ重なっていて、いろんな人がアームチェア・ディテクティブ役を演じる。前の物語では被害者だった人や、犯人だった人が。ひとつひとつの作品はミステリとしては軽いけれど、全体としては、そのテーマ故に重く暗い雰囲気に彩られている。ただ、だからこそ、小さな希望が輝いて見えるのだけれど。

8月14日 (木)

『これでもガマン?!労働弁護士の事件ノート』 (青木書店)


リストラや賃金切り下げ、パート差別やSE派遣事件など、東京法律事務所が取り扱ったいろいろな労働事件について書かれている。
…けど、あんまり面白くありませんでした。記述に物語性はあまりないし、結論はたいてい「本人と労働組合がよく頑張った!我々はお手伝いしただけ」みたいな感じで、つまり困ったら労働組合に入ってね、ってことですか?と。判例について長々書いてあるところもあるので、もしかしたら労働法を知ってる人が読むことを考えて書かれたのかもしれないけど、それにしては中途半端というか…。ターゲットのよくわからない自己満足的な印象を受けました。

23時13分00秒 [一般] - by スオミ - No comments - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加

8月 6日 (水)

『債権回収最前線』 中川剛毅 (中央公論新社)


図書館でふと手にとった一冊。
新聞記者であった筆者が、株式会社整理回収機構(RCC)における債権回収に密着取材して、RCCの社内誌に掲載していたものをまとめた本。病院や老舗旅館、ゴルフ場の再建や、バブルで多額の借金を負った個人からの取り立て、「俺は治外法権」と豪語するアウトロー債務者との闘い、占有屋ヤクザ掃討作戦など、未知の世界を垣間見ることができる。
文章は、読みやすいけれどテンポがよくないのがちと残念。新聞記者だからなのかな。

8月 1日 (金)

『震度0』 横山秀夫 (朝日新聞出版)


神戸で大地震が起きた朝、N県警の警務課長の不破が失踪した。長官を目指す自分のキャリアに傷が付くことをおそれ、早期秘密裏に処理しようとする本庁エリートの警務部長 冬木(コドモ部長)、同じキャリアでありながら10も年下の冬木に嫉妬し、自分の威厳を保ちたい本部長 椎野、自分の天下りポストを守るために刑事部で処理したい地元生え抜きの刑事部長 藤巻、キャリアに取り入るのに必死の交通部長 間宮(マシュマロマン)、色男の生活安全部長 倉本(電話魔)。それぞれ自分が走査の優位に立つために戦いを繰り広げる。それに官舎住まいの妻達も加えての情報戦。そんな中、ただひとり震災に心を痛め、神戸震災の情報収集と応援派遣の準備に全力を尽くす準キャリアの堀川は、不破を本気で心配するただ一人の幹部でもあった…。

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15時11分00秒 [小説] - by スオミ - No comments - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加
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