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1月21日 (木)

『邪魔』 奥田英朗 (講談社)


去年の12月に読んだのだけど、書いてなかった。『空中ブランコ』とか『イン・ザ・プール』の奥田英朗の作品。
最初、妻を亡くした九野という刑事の話かと思っていたら、放火事件が起き、その犯人と疑われた男の妻 恭子の話が交錯してきて…。壊れた男と壊れていく女の話、かな。

8月22日 (土)

『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂尊 (宝島社)


「血まみれ将軍」こと東城大学医学部付属病院救命救急センター部長の速水晃一。彼が業者と癒着しているという告発文書がリスクマネジメント委員会委員長ということになっている田口のところに届けられた。またもや高階院長に丸め込まれ、しかも倫理委員会に丸投げしようとして失敗した田口は、大学時代からの友人である速水を調査することになってしまう。しかも、同時期に『ナイチンゲールの沈黙』事件が起きているから、田口は歌姫冴子の面倒を見たり小児不定愁訴外来をやったり、当然白鳥も首を突っ込んできたりでてんやわんや。一体事態はどう収束するのか…?

ミステリってほどの謎ではないけれど、作品としては前作に比べて断然面白い。速水のパワフルなキャラクターと緊張感溢れるICUの現場の描写に引っ張られ、最後まで一気に読ませる。白鳥がかすむぐらい、何もかもが強烈。もしかしたら、ナイチンゲールの物語はジェネラル・ルージュの前振りに過ぎなかったのかもしれない…と思うほど。

6月28日 (日)

『螺鈿迷宮』 海堂尊 (角川文庫)


「天馬大吉」という超ラッキーな名前を持つにもかかわらず不運てんこ盛り人生な主人公は、借金のカタに碧翠院桜宮病院に送り込まれ、潜入調査をする羽目になった。美人姉妹の小百合先生、すみれ先生や美人看護師の姫宮に囲まれてにやけている暇もなくアンラッキートルネードに見舞われて、全身包帯だらけに…。そして、他の入院患者も次々死んでいく。碧翠院桜宮病院の秘密とは何なのか?天馬は生きて桜宮病院を出ることができるのか?白鳥調査官シリーズ第3弾。氷姫、参上!?

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6月23日 (火)

『重力ピエロ』 伊坂幸太郎 (新潮文庫)


映画の宣伝でたしか、一風変わった家族の話、といっていたような気がして、伊坂のことだから超能力一家か何かと思っていたら、普通の人間の家族だった。たしかに、行動力に溢れた母親に懐の広い父親、そしてエキセントリックな弟、みんな一風変わっている。
弟の思いつきから一緒に連続放火事件を追うことになった兄(一応主人公)、病院でうきうきと病床探偵にいそしむ父親。家族がそれぞれ別の道からひとつの真実へ向かう―。
伊坂らしい小さな趣向に溢れたエンターテイメント。ちなみに二重螺旋は34オングストロームごとに1回転ねじれているそうだ。オングストロームは百億分の一。

6月10日 (水)

『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊 (宝島社)


「チームバチスタの栄光」の続編。ひょんなことから「白銀の迦陵頻伽(かりょうびんが)」と呼ばれる伝説の歌姫 水落冴子を救急搬送した看護師の小夜と祥子。一方、入院患者の中学生 瑞人(みずと)は、網膜芽腫(レティノブラスト−マ)で眼球摘出が必要だが、絶対に手術しないと言って病棟で次から次へと問題を起こしては小夜を困らせている。
アル中の歌姫の担当医と、瑞人をはじめとする子供達のメンタルケアを押しつけられた田口。「やっかいごと処理のコンビニじゃないよ…」とひとりごちていると、火喰い鳥 白鳥と電子猟犬 加納が乱入してきてますます事件は…。

今回はAiに加えて電子紙芝居(加納に言わせれば「デジタル・ムービー・アナリシス(DMA)」)という捜査方法が出てくる。なんかものすごい演算システムで、現場のデジタル情報から犯人の身長・利き腕、行動などが分析できる。設定ではアメリカではもう使われてて日本でも加納が前任地で実績を上げているってことになってるけど、ほんとにあるのかなぁ。

5月26日 (火)

『チームバチスタの栄光』 海堂尊 (宝島社文庫)


映画にもなった『チームバチスタの栄光』、ようやく読むことができました。
前半は、不定愁訴外来(別名 愚痴外来)のはぐれ医師 田口によるバチスタ連続術死の地道な調査、後半は厚労省のはぐれ役人 白鳥が華々しく登場して現場を散々引っかき回すという構成。
エンターテイメントたっぷりのジェットコースターミステリって感じ。田口編でじりじりと上に登っていき、白鳥編から急降下・急旋回・ハイスピードでラストまで突っ走る。いやー、たまりません。
白鳥は小太りという設定なので、阿部寛とは体型が違うけど、破天荒な感じはTRICKと通じるものがあるのかも。いや、白鳥はもっとハチャメチャだけど。
続編の『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラルルージュの凱旋』も早く読みたいです。

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