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8月10日 (火)

蝦蟇倉市事件1・2(ミステリ・フロンティア)




1年に平均15件も不可能犯罪が発生する蝦蟇倉市を舞台に、11人のミステリ作家が繰り広げるさらなる謎。
「えー!えー!えー!誰?誰なの、これ!」と言いたくなったり、「えー、ほんとはどっちなの?どっち?ねぇってば!」と身もだえしたり、「これからこの人たちどうするのよ?!」とやきもきしたりしながら、この蝦蟇倉にどっぷり浸かるといいと思います。気持ちよーく騙してくれること請け合い。ただし、謎を解いてすっきりしたい!という人にはお勧めできない…かも?

著者:道尾秀介、伊坂幸太郎、大山誠一郎、福田栄一、伯方雪日、秋月涼介、北山猛邦、米澤穂信、村崎友、越谷オサム、桜坂洋

8月 1日 (日)

『花と流れ星』 道尾秀介 (幻冬舎)


シリーズものの番外短編集のようだ、ということに、読み始めてから気付いたのだけれど、あまりに引き込まれる話ばかりで、結局最後まで読んでしまった。本編を読んでからの方が、登場人物のバックグラウンドや癖なんかもわかって、より楽しめるのだろうけど、知らなくても充分切なくなる、繊細なきらめきのつまったミステリー箱だ。

7月31日 (土)

『カラスの親指』 道尾秀介 (講談社)


最近、道尾秀介にはまっている。この前の月9の『月の恋人』の原作も道尾秀介だと知って驚いた。あのドラマのラストは嬉しかったなぁ。どうしてあのラストになったのかを考えると、原作を読んでみたい気もするけれど、図書館の予約数を見ると、しばらくは読めないだろうな。

この『カラスの親指』は、何の説明もなく読んだ方がいい。まるで映画みたいなサスペンスとヴァイオレンス、その合間の穏やかな日常、そして大どんでん返し。何度も気持ちよく騙されるといいと思う。

ちなみに、『片眼の猿』で登場した探偵屋が、ほんのちょびっとだけど登場して思わずニヤリとしてしまった。もやし君、元気なんだね。

7月29日 (木)

『攪乱者』 石持浅海 (実業之日本社)


僕らが所属しているのは政府転覆をめざすテロ組織。…のはずなのに、最近の指令は「レモンを3つ、スーパーのレモン売り場に置いてこい」だとか、「アライグマと砂を公園に置いてこい」だとか、なんだか風変わりなものばかり。メンバーで頭をひねっても、どうにも理由がわからない。とにかく実行はするのだが、理由が分からないとうまくいくものもいかないし…。

ただのユーモラスかつちょいブラックな連作短編かと思いきや、事態は少しずつ進展して衝撃の結末へ。

7月28日 (水)

『片眼の猿』 道尾秀介 (新潮社)


ちょっと人とは変わった耳を持つ三梨は、特技(?)を活かして登頂専門探偵社をやっている。楽器メーカーの部長から調査依頼を受けて潜入調査をしていたときに、変わった眼を持つ女の話を耳にしてスカウトするが、その直後に殺人事件が起きて事態は思わぬ方向へ…。探偵事務所のもやし君や、三梨の師匠、まき子婆さん、トランプで予言をするトウヘイ、双子の小学生トウミ&マイミ、怪しいマスターなどなど、ちょっと変わった、そして魅力的な人々が次々登場するミステリー。

『龍神の雨』はもう全編暗くて重くてどうしようかと思ったけど、きっとこちらの方が道尾秀介っぽいのではないかと(まだ数冊しか読んでいないのだが)思った。主人公はシリアスなんだけど、なぜかいつのまにかコミカル路線、なのに最後はぎゅんとくる。
殺人の謎を解くだけがミステリではないし、人生は重々しく描けばいいというものじゃない。そういうことじゃないか?

7月 4日 (日)

『龍神の雨』 道尾秀介 (新潮社)


雨は人を犯罪に走らせる・・・?
血のつながらない父親と暮らす兄妹と、血のつながらない母親と暮らす兄弟。ほんの些細なすれ違いが家族を壊し、ほんの小さなきっかけが家族をつくる―。信じることは難しいし、信じないことも難しい。
そんな、哀しく温かい物語。

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