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『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 (新潮社)

 
独自の美学を持つ孤高の泥棒、新興宗教の教祖に心酔する青白い顔の青年、ひょんなことから拳銃を手に入れてしまったリストラ無職中年男、恋人にその妻を殺すよう強要する膀胱炎女。
路上で「あなたの好きな日本語を教えてください」とスケッチブックを差し出す白人女性、うすぎたない老犬、独立して自分の画廊を開こうとしてつぶされた男性、死体がバラバラになってまたつながるという噂。

最後の一行まで読み終わって本をパタンと閉じたとき、とたんに目頭が熱くなりました。それまではぐるぐる回る謎を追いかけるだけでせいいっぱいだったのに、とたんにたくさんのことが押し寄せて、そう、まさにラッシュして、人生というものを考えずにはいられませんでした。

ラッシュライフ。カタカナで書くと見えない意味。
この小説の中でもいろいろな「ラッシュライフ」が登場します。

lush … 緑の茂った、水々しい、豊富な
rush … 急を要する、切迫した、殺到、急増
rash … 気短な、性急な、軽率な
lash … むち、非難、激しく打ちつける

あなたにとっての豊潤な人生とは何ですか?

物語に登場するコルトレーンの『Lush Life』。
←こちらで試聴できます。

こちらもオススメ。→
SMAPの「夜空ノムコウ」のメロディ・メイカーとしても知られる川村結花のアルバム3作目。コカコーラのCMソング「ときめきのリズム」も収録。

2005年05月09日 [小説] by スオミ - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 2718

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