先日紹介した『ひとつ上のアイディア。』の
発刊記念トークショウに行ってきました。もう笑いすぎてたいへん!ためになるのはもちろんですが、それ以上にカタルシスにひたれる笑いいっぱいのトークショーでした。
以下、アイディアと笑いのメモ。手書きメモからおこしたので違ってるところもあるかもしれませんが、ほんの一部でも楽しい雰囲気が伝わればいいかなーと思ってます。
出演:
眞木準さん(コピーライター クリエイティブ・ディレクター)
佐々木宏さん(シンガタ/クリエイティブ・ディレクター)
中島信也さん(東北新社/CMディレクター)
構成:
1.ひとつ上のABC(仕事の紹介とアイディアのコツ)
2.ひとアイトーク(発刊裏話など)
3.質疑応答
4.サイン会
=== 1.ひとつ上のABC ===
まずは眞木さんから佐々木さんと中島さんの紹介。
佐:「自己紹介しない方がいいっていつも言ってるんですよ。やぼったいでしょ。他の人に紹介してもらった方がカッコよく聞こえるんですよ。(笑)」
佐々木さんは、電通の広告デカ、広告大統領と呼ばれていたそうです(注:現在はシンガタに在籍。
参考)。スライドで佐々木さんの作品が紹介されました。KDDIやトヨタ、サントリー、ANAなどの広告など、見覚えあるものがいっぱい。
佐々木:「振り返ってみると、いい商品に恵まれたな、いいクライアントに恵まれたな、というのはほとんどない。むしろ、逆風だと燃えるんです。いいアイディアというのは逆境の中から生まれるんです。」
佐々木さんの逆境逆転広告の紹介。
1. KDDIの場合
当時はDocomo一人勝ちで、KDDIなんてどうでもいいと思われていた。だからこそそれを逆手にとって「No.2だからヤンチャできる」「二位が世界を面白くする」といったコピーを考えた。とのこと。
2.ANA中国キャンペーンの場合
長嶋茂雄さんと契約したら、長嶋さんが倒れてしまった。複数年契約してしまったし、かといって無理矢理出てもらうわけにもいかないし・・・。冗談で「息子が出てくれないかなー」とか言ってたら一茂さんが快諾してくれた。「ただし、一つ条件があります。私は飛行機に乗れません!」 えーーー!飛行機のCMなんですよ?一回ぐらいは中国に行ってもらわないと…。 「絶対やだ!」 船は? 「それもヤダ!」 …てなわけで、どうやって一茂さんを中国に行かさないで中国旅行のCMを撮るかみんなで頭を悩ませた。その結果できたのが、あのノックをやるCM。一茂の代わりにボールに中国に行ってもらうというアイディア。
佐々木:「自由にやっていいよ、と言われるよりも、なにかしら制限がある方がいいアイディアが生まれやすと思いますよ。」
さて、お次は中島信也さんの紹介。入ってきた瞬間からとっても目立ってる丸坊主! さっきまで結婚式で司会をし、シャンパンを飲んでたらしいです。(笑)
中島:「眞木さんや佐々木さんはほんとすごい人達なんです。それに比べると私はレベルが違うんですよ。私は、もう言われるがまま。『ひとつ下の立場。』ですから。(笑)」
そう言って「結婚式?信也ちゃん、いいから来なさい」と眞木さんの真似をする中島さん。かなり似てる〜!中島さんの軽快なトークに会場はもう笑いの渦です。
中島:「私の話は面白いと評判なんですよ!すっごく面白いんだけど、中身がない、って。(笑)」
中島さんは、CMで国際的な賞をとり、「世界の監督」と言われているそうな。本人は、「今は日本の監督に格落ちですw」と謙遜。あくまでエンターティナーに徹するつもりのご様子。
中島:「僕はこういう場では歌手になりたい。僕の歌を聴いてください。『餃子の歌』です!」
というわけで、作詞作曲歌中島信也の『餃子の歌』にのせて中島さんのCM作品が次々流れます。カップヌードルの「Hungry?」、サントリーの「燃焼系アミノ式」や「DAKARA」などの印象深いものや、見たことないけど時代を感じる古い映像もあり(
参考)。いやぁ、餃子の歌、耳に残ります。「くださいな〜」と眞木さんも歌ってました。
中島さんは美術学校で講師もしているそうで(
参考)、いつも教室は笑いでいっぱいだとか。生徒に授業の聞いてみると、すっごく面白かったと言うんだけど、何を言ってたかは覚えてないと言うらしいです。(笑)
中島:「僕は、“後味すっきり、後に何も残さない”が持ち味でw」
サントリー伊右衛門の話も出ました。宮沢りえと本木雅弘で時代物、というと上品なCMができあがりそうだけれど、それじゃ面白くない、ちょっと崩そうというので提案したセリフ「手ぇ。」 これは、中島さんの経験から出たもので(以下略w)、「こども。」のセリフも楽しいエピソードが聞けました。
企画の段階のプランナーやクリエイターは夢広がってる。でも、CMディレクターの仕事では実際にCMが作れるかどうかという現実的なところを考えなくちゃいけない。かといって守りに入ると次から仕事が来なくなってしまう。いかにクリエイターの夢を壊さず、会議を盛り上げ、守っているように見せずに守るかというのが大変なのだそうです。
中島:「鍋がふきこぼれないギリギリの火力調節みたいなものですよ。『ひとつ下の業者。』ですから。」
眞木:「映画は監督のもの、芝居は役者のもの、テレビは脚本家のものと言われるが、そういう意味ではCMはプランナーと演出家のものなんですよ。」
眞木さんは、いいコピーは3秒で思い付くと言います。ただし、その3秒の思い付きは、2週間の苦行から生まれるのだとも。
=== 2.ひとアイトーク ===
休憩をはさんで第二部。
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中島さんに髪の毛が生えてる!!!!
会場が動揺する中、かまわずトークが始まります…。
『ひとつ上のアイディア。』は「ひとアイ」と略されるそうなんですが、そのひとアイの表紙がピンクになった理由。
前作の『
ひとつ上のプレゼン。』が青だから次は赤、というのじゃ当たり前すぎてつまらない。実は青といってもあれは、
イブ・クラインのインターナショナル・クライン・ブルー。なので、次もアーティストカラーシリーズでいきたい、ということでクリスト・ピンクにした。
クリストが島全体をピンクの布で覆ったというヤツらしいです。
とここまできてやっぱり眞木さんも耐えきれなかった様子。しばらく中島さんのカツラ談義がはじまります。やっぱ襟足でバレるらしいです。(笑)
カツラにまつわるエピソードとして、
資生堂マキアージュ(音でます)の話が出ました。伊東美咲、篠原涼子、蛯原友里、栗山千明の4人が出ているCMです。それの新バージョン(来年1月放送予定)を撮影しているときの話。4人がわっと驚くシーンがあるのだけど、中島さんは自分のカツラで驚かせようと、打ち合わせの時からずっとカツラをかぶっていたのですが、篠原さんだけはどうもそのときから気づいていた様子。「実力のあるCMディレクターだという話だから、髪なんて気にしなくていいのでは…」とまじめに考えていたらしい。で、撮影の時に、何度か手でタイミングをとって驚くシーンをやった後、「うーん、驚き方が足りないね。じゃあ次は手の代わりに僕の顔を見ててね。いきます、1、2、3・・・ハイッ」とカツラを取った!
中島:「みんな驚くだろうと思ったんだけど、驚きを超えてみんな怯えてたんですよ、ハハハ」
というわけで、来年のCMをお楽しみに〜。
なんかもうだんだんひとアイ発刊裏話からは離れてってますが、誰も気にしてません。
眞木さんが「日本人というのは言葉遊びに馴染みやすい民族であり、万葉集などはほとんど駄洒落の世界で…」と語れば、中島さんが眞木さんの物まねをして会場をわかせる。佐々木さんは、「眞木さんさえいなければ私がダジャレの眞木準と呼ばれていたはずなぐらい私もダジャレが好きなんです。なのに『眞木順は一人いればいいだろ、お前はダジャレをやるな!』って言われて…」と愚痴ってみせる。もう笑いすぎて鎖骨が痛いです。これぞほんとうのトークショーだなぁ!
ちなみに私、中島さんのしゃべり方って大泉洋に似てると思ったんですけど、同じように感じた方いらっしゃいませんか?! 声の感じや間のとり方、笑いのとり方とか似てると思うんだけどなぁ。
=== 3.質疑応答 ===
=== 4.サイン会 ===
サインをもらったよ!
むっちゃオモシロ!
会場の空気を味わえてツイてる!
ありがとうございます。