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『モダンタイムス』 伊坂幸太郎 (講談社)

 
いきなりしばられて拷問されるシーンから始まるこの小説。「絶対」が付いた日は必ず当たる占いメール、嫉妬深いにもほどがある妻、失踪した天才プログラマー、5年前の中学校襲撃事件・・・。読んでも読んでも謎は深まるばかり。とうとう最後まで解けない謎があるのも、伊坂らしい。


ものすごく強いメッセージを感じる作品だけど、『魔王』よりもエンターテイメント性が高く、メッセージが鼻につかないほどいろんな仕掛けがちりばめられている。女たらしの小説家 井坂好太郎が登場したり。(笑)

主人公の渡部拓海はのらりくらりとしているだけのように見えるが、あの「妻」と結婚生活を営めるだけでも大人物である。そう、この物語最大の謎は、あの「妻」ではないだろうか?
ちなみに私のお気に入りは、拷問役の岡本猛。プログラマーというより手品師か詐欺師のようなイメージの五反田もいいけど。

ところでこの物語、少し未来の話であることはすぐわかるのだが、『魔王』の50年後だとわかるのはもっと後。安藤兄弟の話が出てくるとなんだかしんみりしてしまった・・・。

2008年12月26日 22:23 [小説] - No Trackbacks このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 1600

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