餃子の移動販売車がいました。
「餃子〜餃子〜♪」
ところが、この節回しが竿竹売りと同じなのです。
「竿や〜竿竹〜♪」ってやつです。これはいけません。
実際私もはじめ聞き間違え、「こんな夜に竿竹売りとは珍しいな」と思ったのですから。
私たちには、記憶に刻まれている音楽というものがあります。
チャルメラしかり、石焼イモしかり、ロバのパンしかり。
言葉が聞き取れなくても音楽だけで何かすぐわかるのです。
餃子は餃子のためのメロディを創造すべきです。
でなければ、餃子の移動販売など早晩人から無視されるようになるに違いありません。
竿竹売りと同じように。